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ふきぴあんの語り部屋

ピアノ弾きふきぴあんのステキな(?)日々♪

no title




あの日、合唱団でピアノ弾いてたんだ。ちょうど眠気がピークになる時間帯で、はやくおわらないかなあと思ってしまってた。そのとき、グラグラゴーッて、体験したことのない揺れ。はやくおさまってくれー。と思っても、おさまらない。まずは震源地はどこかとケータイを使って情報を得る。みたことのない震度数。7っ?えっ?遥か東北の地で、ものすごい揺れ。こちらでもこんな激しいんだから、そちらの方を思って絶望的な気持ちになった。とりあえず揺れがおさまったところで団は解散(ちょうど終わる頃だったし)。先生に挨拶もソコソコに同じ方向に帰る団員さんの車に飛び乗る。ほんとは街に出て、ホワイトデーの買い出しをするところだったのだけどそれどこじゃないよね。この判断は正しくて、電車は夜中まで動かなかったから帰宅難民になるところだった(まあ歩いて帰れる距離かな)。帰る道中もユラユラは続いて。民家の屋根瓦が落ちていたりするのが目に入って尋常でないできごとに心臓がドキドキしっぱなし。電信柱も、まっすぐ立っているはずなのにぐにゃぐにゃと波立って見える。乗せて下さった方は、阪神のときに家を全壊で無くされた方で、「もう築50年経っている家なんかだめですよ」なんて平気でおっしゃる。東北の、古いおばあちゃんのおうちに住む親戚のことを思ってほんとに生きた心地がしなかった。体の不自由なおじさんは逃げられないよな。猫のポテチも年老いてるしな。。電話なんてもちろん通じないし。。。いろんな、悪い妄想がめぐる。さて、家に到着。それから、一日はあっという間に過ぎた気がする。親戚の安否はわからないままに。自分の部屋は、ピアノは無事だったもののオーディオの棚が倒れ、本棚が3センチほど移動。落下物もかなりあって、…夜寝ているときでなくてほんとうによかった。寝てたら被害にあっていたでしょう。帰宅難民になっていた父は(会社に待機せよと言ったにも関わらず)ムリに帰ってこようとして、電車を乗り継ぎ、やっとやっとの思いで翌日昼に帰還。そして、その日の夜に。災害伝言板を通して親戚の無事を知る。。。そんなこんな。一夜にして世界はまったく違う世界になってしまった。自然の猛威にうしなわれたもののことを思うと言葉がない。。。あの日以来、いま、生きているわたしたちにも不安はつきまとう。。。あっという間の10日間。そんななか、1年ぶりに会った友人から結婚&妊娠の報告。そして、とっても大切な友人に赤ちゃんが生まれた。。不安はあるけど、明るい話題に嬉しくなる。これから、だね。明るさ、希望をつないでいかなくてはね。がんばっていこう!!とりあえず、わたしは節電大魔王になろう。ピアノ弾くときはエアコンつけない。電気も暗めに。居心地は悪いが、ピアノを弾いてる時だけはいやなことを忘れて元気になれるし、癒されている(歌っているときも、だ)。ピアノの部屋は、つまり寝室でもあり自分のプライベートな空間なわけなのだが、寝ている時に万が一のことがおこるとこわいので、とりあえず、練習の時以外はリビングに居候(?)することにした。一部屋が機能しなくなると、かなり節電にはなる!リビングで生活するようになったら無駄なことをしなくなり、早い時間に寝られるようになった(仕事に行けなくなって、ほとんど家で過ごしてるから、であるが)。そうすると、早い時間に目が覚める。始発の電車に乗る父のために、母が朝ごはんの支度をし、お弁当を作って送り出す。この部屋での日常が溢れてる。わたしも居候だから母の手伝いを。それから電車のダイヤ乱れに戦々恐々とする父親に、運行状況を調べて安心を与える。こんな協力したこと今までなかったかもね。毎朝、戦いのような朝だったんだね。写真は、父が出かけた後ホッとして眺めた外。太陽が出てくる前の澄んだ空。世界は美しい…のに。。。。。しかし、この生活はいつまで続くのか。とりあえずは1ヶ月はリビングに居候しようと思っている。自分の部屋で寝るのがこわいだなんて、はやく地震対策の部屋にしなくては。。というか、ピアノと一緒に寝るのはほんとはいけないことなんだよね。困ったなあ。
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